スマ楽申請とサイボウズ Officeを比較|中小企業にはどちらが向いている?
公開日・更新日:2026年7月27日
社内申請を電子化する際、「ワークフロー専用のシステムを導入するか、グループウェアに含まれるワークフローを使うか」で迷う企業は少なくありません。
スマ楽申請は、中小企業の社内申請に必要な機能へ絞ったクラウド型ワークフロー申請システムです。一方のサイボウズ Officeは、ワークフローだけでなく、スケジュール、掲示板、ファイル管理、メッセージ、メールなどをまとめて利用できる中小企業向けグループウェアです。
この記事では、料金・機能・利用人数・導入目的を比較し、どのような中小企業に向いているかを解説します。
※掲載内容は2026年7月27日時点の公式情報をもとにしています。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
結論:申請に絞るならスマ楽申請、社内情報共有全体ならサイボウズ Office
スマ楽申請とサイボウズ Officeの比較表
申請専用システムとグループウェアでは、料金の考え方だけでなく、導入後に使える機能の範囲も異なります。まずは主な違いを一覧で確認しましょう。
| 比較項目 | スマ楽申請 | サイボウズ Office |
|---|---|---|
| 製品の位置づけ | ワークフロー申請システム | 中小企業向けグループウェア |
| 月額料金 | 1社5,500円(税込) | スタンダード:1人600円(税別) |
| 契約単位 | 1社単位 | 5ユーザーから |
| 利用人数 | 最大120ユーザー | 300ユーザー以下を推奨 |
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 無料期間 | 14日間 | 30日間 |
| 申請・承認 | 対応 | 対応 |
| 差し戻し | 対応 | 対応 |
| スマホ対応 | 対応 | 対応 |
| 添付ファイル | 1ファイル5MBまで | 契約ユーザー数に応じたディスク容量 |
| Googleスプレッドシート副保存 | 対応 | ワークフローの標準機能としては案内なし |
| 確認依頼・安否確認 | 対応 | 専用機能としては案内なし |
| スケジュール・掲示板 | なし | 対応 |
| メール・アドレス帳 | なし | 対応 |
| カスタムアプリ | なし | プレミアムコースで対応 |
| サポート | メール | 電話・メールなど |
- ※料金・機能は各サービスの2026年7月27日時点の情報をもとにしています。変更される可能性があります。
料金を利用人数別に比較
サイボウズ Officeの公式料金は税別のため、以下では消費税10%を加えた月額で比較します。オプション料金などは含みません。
| 利用人数 | スマ楽申請 | サイボウズ Office スタンダード | サイボウズ Office プレミアム |
|---|---|---|---|
| 5人 | 5,500円 | 3,300円 | 5,500円 |
| 10人 | 5,500円 | 6,600円 | 11,000円 |
| 30人 | 5,500円 | 19,800円 | 33,000円 |
| 50人 | 5,500円 | 33,000円 | 55,000円 |
| 100人 | 5,500円 | 66,000円 | 110,000円 |
| 120人 | 5,500円 | 79,200円 | 132,000円 |
料金だけを見ると、5~8人程度でサイボウズ Officeのスタンダードコースを利用する場合は、サイボウズ Officeの方が安くなります。一方、9人以上で利用する場合は、月額固定制のスマ楽申請の方が月額料金を抑えやすくなります。
ただし、サイボウズ Officeにはワークフロー以外の機能も含まれます。スケジュールや掲示板、メール、ファイル管理まで新たに導入するなら、複数サービスをまとめられる点も含めて比較しましょう。
ワークフロー機能を比較
申請フォームの作成
スマ楽申請では、テキスト、日付、期間、プルダウン、チェックボックス、添付ファイルなどを組み合わせて、会社に合わせた申請フォームを作成できます。
サイボウズ Officeでも、運用管理者が申請フォームを追加・変更でき、フォームごとに承認経路を設定できます。CSVファイルを使ったフォームの読み込みや書き出しにも対応しています。
どちらも一般的な社内申請に対応できますが、既存フォームをCSVで編集・複製しながら細かく管理したい場合は、サイボウズ Officeが候補になります。
承認・差し戻し・履歴管理
両サービスとも、申請、承認、差し戻し、進行状況の確認に対応しています。サイボウズ Officeには、承認時のコメント、申請の下書き、決裁前の申請取り消し、未処理一覧などがあります。
スマ楽申請では、承認・差し戻し・否認・再申請の履歴を申請ごとに残し、申請者や日付、ステータスから過去の申請を検索できます。基本的な申請・承認を電子化する目的であれば、どちらも選択肢になります。
最大の違いは「グループウェア」か「申請専用」か
サイボウズ Officeの大きな特徴は、ワークフロー以外の機能もひとつのサービスに含まれていることです。スタンダードコースでは、スケジュール、掲示板、ファイル管理、メッセージ、メール、報告書、アドレス帳、電話メモ、プロジェクト、ToDoリスト、タイムカードなどを利用できます。プレミアムコースでは、これらに加えてカスタムアプリを利用できます。
一方、スマ楽申請は社内申請・承認を中心に設計されています。スケジュールや掲示板、社内メールなどをひとつにまとめる製品ではありません。
社内情報共有の基盤もまとめて見直したい → サイボウズ Office
既存のツールを残して申請管理だけを整えたい → スマ楽申請
スマ楽申請独自の特徴
Googleスプレッドシートへの副保存
スマ楽申請では、最終承認済みの申請データをGoogleスプレッドシートにも副保存できます。スマ楽申請上に申請履歴を残しながら、集計や社内確認に使う控えをスプレッドシートでも管理したい会社に向いています。
確認依頼・安否確認
通常の申請とは別に、全社・部署・個別ユーザーへ確認依頼を配信できます。回答状況を一覧で確認できるため、社内連絡だけでなく、災害時の安否確認にも利用できます。
スマホからの申請・承認はどちらも対応
スマ楽申請、サイボウズ Officeともにスマートフォンから申請内容の確認や承認ができます。サイボウズ Officeにはモバイル版アプリがあり、対応が必要なワークフローの通知も受け取れます。
スマ楽申請はブラウザ上でスマートフォンから申請・承認でき、承認待ちや差し戻しなどはメールで通知されます。営業担当者や現場担当者が多い会社では、無料期間中に実際のスマートフォンで操作性を確認しておくことが大切です。
無料期間とサポートを比較
サイボウズ Officeは30日間、すべての機能を無料で試せます。試用期間中も電話やメールでテクニカルサポートを利用でき、試用終了後に自動課金されることはありません。
スマ楽申請は14日間無料で、クレジットカードを登録せずに主要機能を試せます。サポートはメールで行い、原則として2営業日以内の返信としています。サポート体制や試用期間の長さを重視する場合は、サイボウズ Officeに強みがあります。
セキュリティ面の違い
サイボウズ Officeのクラウド版では、IPアドレス制限や認証アプリによる認証などのセキュリティ設定が案内されています。
スマ楽申請では、利用者の権限に応じて表示・操作できる範囲を制御し、会社ごとにデータを分離しています。また、通信にはHTTPSを使用し、添付ファイルも申請を確認する権限を持つ利用者に限定して表示します。
取引先の機密情報や個人情報を含む申請を扱う場合は、機能だけでなく、自社が必要とする認証方法・アクセス制限・監査対応についても確認しましょう。
サイボウズ Officeが向いている中小企業
- 社内スケジュールも共有したい
- 掲示板やメッセージも利用したい
- 社内メールやアドレス帳もまとめたい
- ファイル共有を同じサービスで行いたい
- さまざまな社内業務をカスタムアプリで管理したい
- 電話サポートを重視している
- 利用者が少なく、まず5人程度で始めたい
ワークフローだけでなく、社内情報共有の基盤をまとめて見直したい会社に適しています。
スマ楽申請が向いている中小企業
- 紙・Excel・メールの申請を整理したい
- 申請・承認に必要な機能だけを導入したい
- 30~120人程度で利用したい
- 利用者が増えても料金を固定したい
- Googleスプレッドシートにも申請データを残したい
- 安否確認や社内確認の状況を管理したい
- 情シス担当がいなくても運用しやすいシステムを探している
すでに社内スケジュールやチャットの環境が整っており、申請管理だけが紙やExcelに残っている会社と相性がよいでしょう。
導入前に確認したい5つのポイント
- 電子化したい申請書の種類
- 承認者の人数と承認段階
- 利用予定人数
- ワークフロー以外の機能が必要か
- 3年程度利用した場合の総額
機能数が多いサービスが、必ずしも自社に合うとは限りません。反対に、料金が安くても必要な機能が不足していれば別のツールを追加することになり、管理負担が増える可能性があります。
まとめ
スマ楽申請とサイボウズ Officeは、どちらも中小企業の申請・承認業務を電子化できます。ただし、製品の目的には明確な違いがあります。
- サイボウズ Office:社内情報共有全体をまとめるグループウェア
- スマ楽申請:社内申請・承認に機能を絞ったワークフローシステム
スケジュール、掲示板、メール、ファイル共有までひとつにまとめたい場合は、サイボウズ Officeが向いています。すでに他の情報共有ツールを使っており、紙・Excel・メールに残っている申請業務だけを整理したい場合は、スマ楽申請が向いています。
料金や機能表だけで決めず、実際に使用する社員と承認者の両方で無料期間中に操作性を確認しましょう。
よくある質問
サイボウズ Officeはワークフローだけでも使えますか?
利用できます。ただし、料金にはスケジュール、掲示板、ファイル管理などの標準機能も含まれます。ワークフローだけを使う場合でも、基本的には契約ユーザー数に応じて料金が発生します。
どちらの方が安いですか?
利用人数によって異なります。サイボウズ Officeのスタンダードコースは税込換算で1人あたり月額660円です。8人なら月額5,280円、9人なら月額5,940円になるため、料金だけを比較すると9人以上では月額5,500円固定のスマ楽申請が安くなります。ただし、必要な機能全体で比較してください。
5人程度の会社でもスマ楽申請は向いていますか?
利用できますが、料金だけで比較するとサイボウズ Officeのスタンダードコースの方が安くなります。Googleスプレッドシートへの副保存や確認・安否確認機能を使いたい場合は、人数だけでなく必要な機能も含めて判断しましょう。
30人以上で申請管理だけを導入する場合はどちらが向いていますか?
申請・承認だけを導入し、スケジュールや掲示板が不要であれば、固定料金のスマ楽申請は検討しやすい選択肢です。社内スケジュールやファイル共有なども同時に整えたい場合は、サイボウズ Officeが候補になります。
